すっかり秋の気配が濃厚になり
金木犀の花はすっかり落ちてしまって。
いつのまにか
銀杏の臭いにとってかわってしまった。
街路樹に植えられたイチョウの木。
雄ばかり植えたはずが、時々雌が混じっており。
何本かに1本は、銀杏が落ちている。
貧弱な感じの実は
拾う人もなく、アスファルトの上で
踏み潰されて、哀れなばかり。
そういえば。
もうかれこれ15年ほど前のある日。
会社の同僚が
両手に包帯をぐるぐる巻いて
出社してきた。
手首から先だけ、まるで
透明人間のように。
わけを聞いてみると。
大学に見事なイチョウの木があり、
銀杏が沢山落ちていたので
素手で拾い。
そのままビニール手袋もせず
かなりの量の銀杏の
果肉を素手で毟り取って
洗ったんだそうな。
銀杏の果肉は
素手で触ればかぶれることを
知らなかったと言う。
それにも驚いたが、
あの強烈な臭気を放つ
銀杏の果肉を
素手で毟り取ろう
と思ったことの方が
はるかに驚いた。
普通は臭いが気になって
手に臭いがつくことを恐れ
手袋をしようと思うところなんだが。
あまり気にならなかったらしい。
それにしても、
かなりのチャレンジャーだ。
かくして彼女の手はミイラに。
金木犀の花はすっかり落ちてしまって。
いつのまにか
銀杏の臭いにとってかわってしまった。
街路樹に植えられたイチョウの木。
雄ばかり植えたはずが、時々雌が混じっており。
何本かに1本は、銀杏が落ちている。
貧弱な感じの実は
拾う人もなく、アスファルトの上で
踏み潰されて、哀れなばかり。
そういえば。
もうかれこれ15年ほど前のある日。
会社の同僚が
両手に包帯をぐるぐる巻いて
出社してきた。
手首から先だけ、まるで
透明人間のように。
わけを聞いてみると。
大学に見事なイチョウの木があり、
銀杏が沢山落ちていたので
素手で拾い。
そのままビニール手袋もせず
かなりの量の銀杏の
果肉を素手で毟り取って
洗ったんだそうな。
銀杏の果肉は
素手で触ればかぶれることを
知らなかったと言う。
それにも驚いたが、
あの強烈な臭気を放つ
銀杏の果肉を
素手で毟り取ろう
と思ったことの方が
はるかに驚いた。
普通は臭いが気になって
手に臭いがつくことを恐れ
手袋をしようと思うところなんだが。
あまり気にならなかったらしい。
それにしても、
かなりのチャレンジャーだ。
かくして彼女の手はミイラに。
10.16.Thu


